心房細動の治療

カテーテルアブレーション治療の内容と治療の流れ

カテーテルアブレーション治療の内容

カテーテルアブレーション治療(アブレーション治療)は、心臓の中に太ももの付け根や肩、首の血管から、カテーテルと呼ばれる細長い管を挿入して行います。
治療を行ったときにできる創が小さくて済むので、体の負担も比較的小さく、入院期間も短いといわれています。

カテーテルアブレーション治療の内容と治療の流れ

アブレーション治療の数日前からの入院が必要ですが、治療を行い、体調が安定していることを確認して退院するまで、一般的には1週間程度だといわれています。

治療の流れ

【治療決定まで】 【治療決定まで】

【治療決定まで】

主治医と治療に携わる医療スタッフが治療方針について検討します。
アブレーション治療が適切だと判断されたら、主治医から、検査・治療の内容や治療に伴う合併症のリスクなどの説明があります。

【治療の数日前~前日】 【治療の数日前~前日】

【治療の数日前~前日】

アブレーション治療を実施する前日もしくは2~3日前から入院します。
治療の数日前から、普段飲んでいる薬(抗凝固薬や抗不整脈薬)の服用を中止していただくことがあります。どの薬を中止するか、いつから中止するかなどは、主治医の指示に従ってください。

【アブレーション治療】 【アブレーション治療】

【アブレーション治療】

局所麻酔をかけ、太ももの付け根などから血管にカテーテルを挿入し、心臓までカテーテルを届けて、心臓に繋がっている血管(肺静脈)の入り口を治療します。
一般的なアブレーション治療の場合、手術時間は2~3時間程度です。

≪アブレーション治療中の注意≫
  • 治療は通常意識のある状態で受けます。治療に使用する検査機器などから様々な音がしますが、医療スタッフが常に監視していますので、心配はいりません。
  • 深呼吸や咳払いなどで体が動くと、カテーテルの位置が動いてしまうことがあります。通常の呼吸を心がけ、体はなるべく動かさないようにします。
  • 治療中、電気刺激装置を使用して、意図的に心臓の拍動を作り出す場合があります。心臓のあたりに違和感を覚えることがありますが、治療に必要なことですので、心配はいりません。
  • 使用する薬で動悸、喉の渇き、目がチカチカするなどの症状が現れることがありますが、薬の効果が切れれば症状はなくなります。
一般的なカテーテルアブレーション治療の流れ 一般的なカテーテルアブレーション治療の流れ
【治療後】 【治療後】

【治療後】

治療を受けた後はベッドの上で安静にします。ベッドから離れて歩くことができるようになるまでの時間は、身体の状態や止血方法によって異なります。医療スタッフの指示に従ってください。
当日もしくは翌日に、カテーテルを入れた部分から出血がないか、心電図の異常や合併症の症状がないかを医療スタッフが確認します。
治療後の検査結果により、治療後数日から1週間程度で退院になります。

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